左向きの鷲は皇帝ナポレオンの紋章からきている
鷲は古くから強さ、勇気、不死の象徴として崇められました。古代ローマ帝国に採用され、その後、ヨーロッパ各地の帝国、王国、都市、教会などが用いることになりました。
しかし、そのほとんどは古代ローマ帝国の国章を見ても解るように右向きの鷲です。こうした左向きの鷲は珍しいですが、なぜこのペンダントは通例に反して左向きなのでしょう。
左向きの鷲はナポレオンがボナパルト家の紋章を変更したことに由来します。彼は自らの紋章を羽を広げた左向きの黄金の鷲としました。これはたちまち有名になり「ナポレオンの左向きの鷲」と呼ばれました。
その後、ナポレオンの失脚と共に忘れ去られることになりました。
このペンダントの作りを見ていくと、力強く羽を広げた鷲は左を向いており、目にはルビーが嵌め込まれています。広げられた脚にも猛禽類の力が感じられます。全体にはローズカットダイアモンドがセットされています。金の台座を彫り込み起こされた爪で一つ一つ留められています。裏側は金で覆ったクローズドセッティングになっています。
嵌められているダイヤはどれもガードルが真円という訳ではなく、不揃いです。ジュエリーに使われるローズカットも19世紀末からアールデコ期にかけては、ほとんどがガードルが真円に近い丸く揃ったものが増えていきます。しかし、19世紀の初期頃の古い物では原石の形を生かししたものが多くを占めます。このペンダントもルーペで確認していくと様々な形のダイヤが使われており、ダイヤと台座の形をうまく合わしてあります。
オリジナルのバチカンにも同様にローズカットダイアモンドがその幅に合わせてセットされています。
チェーンは後の時代のものですが、古く味わいのある物が合わされています。ふと草などは丁度あっていると思います。
バチカンは大きめなのでこのチェーン以外にも様々な物を合わして通すことができます。黒いベルベットなどを合わしても鷲のヘッドが生きると思います。
ナポレオン派の人々が愛用したかもしれない希少なペンダントです。
配送日時につきましては、在庫確認後のご連絡でご要望を承ります。
配送ラベルに記載する商品名・送り主名につきまして、ご要望があります際には最大限の配慮をさせていただきますのでお気軽にご連絡ください。
当店では以下のお支払方法をご利用いただけます。
*お客様のご都合にあわせて商品お申し込みの際にご指定ください。
*銀行振り込み手数料、代引き手数料の決済手数料はご負担いただいております。
*7日以内にご入金・お手続きが確認できない場合、キャンセル扱いとさせていただく場合がございます。