カート
天空からの使者である鳩を見事に表現したブローチ。
19世紀の鳥をモチーフとしたジュエリーはほとんどが燕であり、鳩は意外にもそれほど多くありません。
その中でも写実的で変わった形をしたブローチです。
その形は教会の天井画やルネサンス期の絵画などで天空から舞い降りてきた姿のようです。
生きているようなその姿を表現するため非常に手の込んだ作りが施されています。
同時代の他のブローチと比べても金が厚めに使用され、手に取るとずっしりと金の重さが感じられます。
厚みのある金に彫り込まれた凹みに天然真珠が一つ一つ爪留めされています。翼や体の形に合わせ大きさの異なる真珠がセットされています。
胸元から頭部にかけては羽毛が細やかに彫り込まれ、よく見ると三つの羽毛の部分のみ色が異なる金が使用されたカラーゴールドとなっています。
眼には小さなダイアモンドも埋め込まれ微かな光を称えています。
針も含めすべてが金で作られた良質な逸品です。
胸元に天からの幸運の使者が舞い降りて来たようです。
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