翡翠アールデコ・ブローチ

東洋美術と西洋美術の融合したシノワズリ―の逸品。

• 商品番号 /B4023X
  
• 年 代 / 1930年頃
  
• 国 名 / イギリス
  
• サ イ ズ / 縦：15.8mm 横：66mm 厚さ：4.7mm(針を除き） 
  
• 素 材 / 翡翠、ダイアモンド、プラチナ、18金

とろりと表面が蝋や水飴のように艶のある翡翠をヨーロッパのデザインにて飾り輝かせた逸品です。

翡翠は硬玉つまり天然翡翠を使っています。もちろん他の作品同様鑑別済みです。昔ヨーロッパにもたらされた翡翠は中国趣味を活かしながらも洗練されたデザインと高い職人技が費やされ生まれ変わりました。

周囲のフレームは表面にプラチナを使い裏には18金ホワイトゴールドが使用されています。そのプラチナの表面には細やかなミル打ちがエッジの部分全てに均一に施されています。この極小のミルグレインで作品を加工した職人の技術の高さがうかがい知れます。

爪留めされているダイアモンドのカットはすでにキューレットがないブリリアントカットが施されています。

翡翠は色の濃淡が川の流れようで、モチーフには瓜のような実と花が彫られています。

裏をみると上部が途中で切れている18CTの刻印と54B4という作品番号打たれています。

針の受けはこの時代のストッパーの主流を占めるテッポウ式が使われています。

現代で作られている翡翠を使用したジュエリーでは、なかなか洗練されたデザインの物と出会うことはないかと思います。

100年近く前に作られているにもかからず、アールデコ期の作品は今、目にしてもその高い技術と美しいデザインに驚かされ、古さを全く感じません。

良質な素材と高度な技術、ヨーロッパの美的感覚が融合して生まれたシノワズリの逸品です。