フランス語で貴方と私という意味を持つリング。
ダイアモンドと天然真珠はまるで男性のダイヤのような強さと女性の真珠のような純粋な優しさを象徴としているようです。
トワエモアと呼ばれるシャンクから伸びるフェイスがクロスしたデザインは、イギリスではクロスオーバーリングと呼ばれ、ヨーロッパで20世紀初頭に流行しました。
このリングはエドワーディアン期のリングと同様にプラチナ・フロント。ゴールバックで出来ており、細やかなミル打ちも施されています。フェイスの表側はプラチナ製で、シャンクのとフェイスの裏側は14金で出来ています。シャンクの内側には585という14金を示す刻印が打たれています。プラチナのフェイスはショルダーに近づくにつれ細くなったデザインですが、フェイスから自然にゴールドのショルダーがつながるように厚みとエッジが調整されたシャンクになっています。詳しくは動画をご覧ください。
また、養殖真珠ではなく天然の無核真珠が使われ、シルクのような照りが感じ取れます。真珠は裏から芯留めされ側面をルーペで見るとフェイスの金属面と真珠の丸み帯びた面との間に石工が埋められていることが判ります。
中央部分には上下にローズカットのダイアモンドも使用されています。左右から小さな爪で留められています。爪の左右延長線上にはさらに爪と同じように彫り起こされたプラチナの粒があり、爪と一緒に光りを小さく反射します。
プラチナのフェイスのエッジは全て極小のミル打ちが施されています。主役の一つであるダイアモンドのミル打ちと一緒に小さな粒の繊細さが感じ取れます。また、20世紀初頭までのリングの特徴としてフェイスの高さが抑えて作られており、1930年代以降のリングとは異なり、指に自然に沿うようになっています。
こうして細やかな作りを見ていくと、1910年頃に作られたリングかと思われます。しかしミル留めされたダイアモンドのカットをみるとテーブル面がモダンブリリアントカットに比べ小さく、しかしキューレットが無いトランジッションカットになっています。そのため、恐らく1920年頃に作られたリングだと推測できます。
細やかな作りが特徴のトワエモアリング。繊細さと美しさを兼ね備えた指輪です。
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