繊細な透かしとミルグレインが魅力のハンドメイドのリング。
20世紀初頭には、オーストリアやチェコなどで繊細な作りの良質なジュエリーが作られていました。エドワーディアン期のイギリスのジュエリーと比べても見劣りしないミル打ちの細かさや精確な透かし細工等が費やされたジュエリーが見られます。
このリングは、先日、イギリスから届いたのですが、届いた際には現在、透かしとなっている部分にはゴミが詰まり光が抜けませんでした。プラチナの台にミル打ちを入れ模様があるリングかと一見思ったのですが、丁寧に爪楊枝と歯ブラシを使って時間をかけて磨いていくと、詰まっていたゴミが取れ、フェイスの所々に透かした空間が出てきました。上下の透かし模様は、アヤメの花を模様化したフルールドリスのようであり、周囲も透かし模様になっています。
中央にはトランジッションカットのダイアモンドがセットされ、その周辺を六つのローズカットのダイアモンドが爪留めされ囲っています。この周囲のダイアモンドの裏にも埃が詰まっていたため、石が嵌められていることも解らないほどで一つ石のリングかと見えていました。光が抜けることにより、小さなローズカットのダイアモンドも蘇りました。
プラチナの表面で面に少しでも大きさがあるところには、小さな丸が周囲をそぎ落とすことにより、作られています。外周部分には全てこの小さな丸が彫り上げられ、ダイアモンドを補るように小さな反射光を放ちます。
透かしのエッジの部分には指輪のため摩耗した部分も一部ありますが、極小のミル打ちも施されています。フェイスとショルダーの表側にはプラチナが使用され、裏側とアームの部分には14金のイエローゴールドが使用されています。よく見るとショルダー部分の一方にプラチナとゴールドの継ぎ目の所に僅かに凹みがありますが、これは製作時のものでしょう。
仕入れた際にはかなり埃が詰まり、台座の色合いも霞んでいたこともあり、通常よりも安く仕入れることが出来ました。そのため、販売価格も割安になっています。
汚れていたのは、長く愛用されていたためでしょう。繊細なデザインながらもフェイスの高さも低く普段から使い易いリングです。流し込みの大量に作られたリングとは違う透かしの美しさが感じられます。
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