カリブレカットのサファイアのセッティングに卓越した技術が感じられる。
良質なアンティークの作品は裏をみると解ります。いつも私はマーケットやオークションなどで仕入れをするとき、必ず裏を見ます。すると、表からは一見わからない修理の跡なども見つけることができることがあります。
また、リプロダクションとアンティークとの違いを見極める時にも裏側の作りをみるのが重要になってきます。
現代にキャストで作ったものと手で裏側を開けたものとは異なる作りをしています。
このブローチも裏をみると、石への光が最大限に抜けるように、一つ一つ手でわずかな角度を付けて開けているのが解ります。
ダイアモンドとカリブレカットのサファイアとのセッティングが異なるため、裏側の作りも違います。
表を改めてみると、サファイアの石と石の間は隙間なく見事にセットされています。カリブレカットの作品の多くは石に破損があり、隙間が空いているものやもともとの作りが甘く石と石がぴったりと接しておらず、隙間があるのが多いです。
また、こうして隙間なくセットするのはインクルージョンのある石では破損する恐れがあるため、この時代多く流通し始めた人工サファイアやルビーを使用した物も多いです。
それは天然のルビーやサファイアはほとんどがインクルージョンが多く入っているのに対し人工石ではインクルージョンを気にする必要がないためです。
そうした中、天然サファイアのこれだけ透明感のある良質なものを使用しているものは珍しいです。また、台座がカーブしているため、サファイアは一つ一つ形が異なり、台座の角度に合わせてカットされていることにも技術の高さがうかがい知れます。
小さなキューレットが付いたオールドヨーロピアンカットのダイアモンドも良質なもので強い輝きを放ちます。
側面をみると、強度保つためか、透かしに抜いているところと、抜けていないところがあります。どちら側をみても同じところを抜いているのでこうしたデザインなのでしょう。また、抜いていないところから見ると、却って透かし部分は小さな輪を残して手で開けているのだと解ります。
幅も6mmと細めのため、一級品でありながらさり気なく使えるデザインとなっています。
留め具も20世紀初期ならではの構造のストッパーが付いたもので、安心してご使用いただけます。
胸元にすっきりとした輝きを放つ逸品です。
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