カボションカットのガーネットをくり抜き内蓋もある両面ロケット
19世紀中期頃、ナポレオン3世の時代には大きめのカボションカットのガーネットを使用したジュエリーが流行しました。そうした中でも大変珍しい二つのカボションカットのガーネットを合わせた両面式ロケットです。厚みのあるガーネットは内側も沈み彫りが施されています。これはカボションの厚みのままですと、赤の色合いが深くなり過ぎてしまうので、赤の色合いを調整するためが一つです。また、中に空洞を作ることにより、そこに写真やヘアー、薬などを入れることができる用途のためでもあります。
装飾が施された金のフレームには、爪をかける小さな出っ張りががあります。そこから蓋を開くと、中にガラス製の内蓋があります。内蓋も薄い金でフレームされており、端に指をかける突起があります。こちらを開くことも可能になっており、ガーネットの窪みの両サイドを隔てる役目にもなっています。おそらく、内蓋が付いた側をヘアーコンパートメントして使用できる構造になっていたのではと推測できます。
長い月日を経過していることを考慮すると状態は良好ですが、小さな傷がガーネットの表面にいくつかあり、一方の情報左側に少し凹み傷もあります。この傷がある側の方が赤い色合いで反対側は僅かに紫の色彩を感じられます。
バチカンを通す金具の部分にはフランス製の18金であることを示すワシの横顔の刻印が入れられています。フレームの表面には唐草模様と小さな刻み模様が内側を一周するように施されています。
これまで様々なロケットを扱ってきましたが、これまで目にしたことのない珍しいガーネットのロケットです。ガーネットはノアの方舟の灯りになっていたという伝説もあり、特にカボションカットのガーネットはカーバングルつまりラテン語で小さな炭と呼ばれていました。このロケットペンダントは身につけ揺れ動くと、ガーネットの中に炎の揺らめきが感じられるようでもあります。
コレクションとしておしゃれなペンダントとして、実用的なロケットして、護符としてなど様々に楽しめる作品です。
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