アンティークのリングの中では数が少ないエメラルドを使用した色の鮮やかな指輪。
三大宝石であるエメラルドは、ルビーやサファイアに比べ19世紀から20世紀初頭にかけてのアンティークジュエリーでは使用されていることがかなり少ないです。イギリスのマーケットを探して見ていても、半貴石のガーネットやオパール、アメシスト、シトリン等と比べても目にする機会が少ないです。
出会ったとしても、インクルージョンが多い物や色の浅い物がほとんどです。このリングにセットされたような透明度が高く、色鮮やかな石がセットされているものはなかなか、目にする機会がありません。
また、縦横約3.5mmのエメラルドは当時のリングのとしてはかなり大きなサイズになります。まだまだこの時代、メレのような小さな物を使用しているものが多く、このサイズのエメラルドは周囲をダイアモンド等で豪華に飾り、価格もこの倍から3倍くらいになっているものがほとんどです。それだけ当時はエメラルドが他の宝石に比べ希少であり、価値が高かったことを示しているのでしょう。
一方、17世紀頃のスペインなどのジュエリーではエメラルドが大量に使われており、新大陸からたくさんのエメラルドが流れていたことが判ります。この時代にはイギリスにもエメラルドが入り、今もロンドン博物館に展示されています。それらたくさんのエメラルドを使ったジュエリーは大火災の際に埋もれその後、発掘されたもので当時のスタイルを伝える貴重なものです。貴重性の高かったエメラルドは、ジュエリーから取り外され、時代、時代に合ったスタイルに再利用されたためです。
このリングは二つの石を並べた珍しいデザインです。通常は一つのエメラルドの周囲をダイアモンドで飾る物や、中心に大ききさのある石をその左右に小さい石を配置する三つ並べた物が多いです。それは、サファイアやルビーなどでも同じことがいえます。ルーペで見ると、表面と内側の上部に僅かに傷がありますが、ルーペでも見てもなかなか見えにくい程の浅い傷です。画像を参考にしてください。
エメラルドの間には三つ、左右に一つずつ合計五個のオールドヨーロピアンカットのダイアモンドがセットされています。ルーペでも見ても、昔ながらのテーブル面の小さくガードルがラウンドになったこの時代のカットです。
シャンクの内側にはホールマークが入れられています。左側からイギリスの刻印を示す王冠、18金という純度を示す18、登録地バーミンガムのタウンマークである錨、1906年の登録を示すデイマークのアルファベットの小文字のgが並んでいます。
当店でも久しぶりに入手したきれいなエメラルドを使ったリング、デザインも通常とは一味違い、意外にも自然と指に馴染み身に付け易いものとなっています。
欧米でのアンティークジュエリーの相場が上昇している中、かなり割安に提供することができたリングです。
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