今見てもそのデザインの斬新さに魅力が感じられる。
黒背景の画像や側面を撮っている画像のものよりも実物はフェイスのプラチナがもっと白い印象です。
19世紀からアールデコ期のリングではエメラルドは他の貴石のリングに比べ数が非常に少ないです。ヨーロッパのマーケットで見かけた場合には値段が合えば、なるべく仕入れる様にしています。その多くはクラスター型か一文字です。
それに対し、このお品物は、これまで仕入れてきたエメラルドのリングの中でも非常に珍しいデザインのリングです。また、デザイン性だけでなく作りも手の込んだものとなっています。
アールデコ期の作品は素晴らしい細工の手の込んだ物がある一方、デザイン性だけで作りが簡素なものも多いのも事実です。このリングはハイジュエリーにも見劣りしないほどの細やかなミル打ちや彫り抜き、極小の粒で飾られています。それによりダイアモンドがセットされている箇所以外にも反射光を放ち、小さなダイアモンドが散りばめられているように感じられます。
主役のエメラルドと二つのブリリアントカットのダイアモンドはミル留めされています。その他フェイスの上下と左右のショルダーにはそれぞれ一つずつ小さなローズカットのダイアモンドが爪留めされています。ショルダーの先端はミル打ちと小さな粒による装飾により、ここにもまるでダイヤがセットされているように見えます。
シャンクとフェイスの裏側は14金で作られており、ゴールドのフェイスの側面には文様が浮き彫りにされています。指に実際に付けた際に真横から見ると微かにその模様が見えるのですが、そうした微かに見えるところまで手を抜かずに作られています。
シャンクの内側には585という14金を示す刻印が打たれています。
中央のエメラルドは深い色合いながら透明感があり、艶やかな光沢が表面に感じられます。肉眼では気付きにくいのですがルーペで見ると表面に小さな傷はあります。
それでもアンティークリングでこれだけ良質なエメラルドに出会うことは少ないです。その上、この当時のエメラルドは現代の多くのエメラルドと異なり、油や樹脂を浸透させていないため、石本来の色合いや表情をしています。
指に嵌めるアーティスティックな透かしがハッキリと浮かび上り、その中で色鮮やかなエメラルドが斜めに配置されたダイアモンドの輝きによりさらに引き立てられ目を惹きます。エメラルドを使用したリングは現在ではほとんどが決まりきったデザインの物つまりキャストの台に嵌め込んだ物ばかりで、年配向けに感じられてしまうものが多くを占めています。それに対しこのリングは長い時を経ても色褪せていないアールデコの優れたデザイン力が、指に華やかさと洗練されたおしゃれを感じさせてくれます。
実際に指に付けて私が最も好きなリングの一つです。
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