全てのエッジに極小のミルグレインが打ち込まれた素晴らしい作りのリング
ミル留めされた9個のダイアモンドが十字に並んでいます。それぞれの石はこの時代に見られたオールドヨーロピアンカットが施されています。
菱形のフレームの中にダイアモンドの十字架が浮いてるいるように映ります。
ダイアモンドはミル留めされているため、小さなミルの一つ一つが光を反射しダイアモンドの輝きと融合し、ダイアモンドが独立して連なっているように見えます。どこで石が台で繫がれているのか、表から見ると判らないような構造になっています。
フェイスの裏側をみるとその構造が判ります。プラチナの台座を網目のように彫り抜き透かしにしています。ダイアモンドの裏側はオープンセッティングになっており、丸く彫り抜かれています。中心から上下にあるダイアモンドの裏側は抜け落ちないために輪が付けられています。少し石に対し穴が大きかったためでしょう。
表からみると網目上の線は周囲の枠とミル留めされたダイアモンドより一段低い位置にあり、ダイアモンドを囲む台座と繋がっているようには見えないのですが、裏ではしっかりと繋がった一つの台座になっています。ナイフエッジのため、強度を増すために裏側の方が表よりも一つ一つの線に太さがあります。
驚くことにその細い網目状の線の上にも極小のミル打ちが施されています。私も仕入れた際にはここまで仕事がしてあるとは気付きませんでした。実物をルーペで目にし、驚くと共に当時の職人の手を抜かない姿勢に敬意を感じずにはいられませんでした。
もちろん、周囲を囲むフレームの上にもミルグレインが打たれていますが、フレームは二段の線で形成されており、どちらにも極小のミル打ちが打ち込まれています。フレームの側面も透かしになっており、ハンドカットで開けられています。
プラチナでできたフェイスに18金のシャンクが合わせされており、プラチナとゴールドのエドワーディアン時代の特徴をもった組み合わせになっています。シャンクの内側には18CTという18金を示す刻印とF.Tというメーカーズマークが入れられています。刻印の上には恐らく刻印を入れられた時にできたヒビが入っていますが、裏には抜けていないので問題はありません。
ブローチであれば、場面が大きいので透かしなどを施しているものは、見かけることあります。けれど、リングはフェイスの大きさに限りがあるため、ここまで細密な仕事で透かし細工を表現しているものは非常に珍しいです。
エドワーディアン時代においても、ここまでの作りのリングは眼にすることはほとんどないと思います。
フェイスの縦も17.3mmと長過ぎることが無く、さり気なく付け易い優美な指輪です。
配送日時につきましては、在庫確認後のご連絡でご要望を承ります。
配送ラベルに記載する商品名・送り主名につきまして、ご要望があります際には最大限の配慮をさせていただきますのでお気軽にご連絡ください。
当店では以下のお支払方法をご利用いただけます。
*お客様のご都合にあわせて商品お申し込みの際にご指定ください。
*銀行振り込み手数料、代引き手数料の決済手数料はご負担いただいております。
*7日以内にご入金・お手続きが確認できない場合、キャンセル扱いとさせていただく場合がございます。