深い色合いのアメシストがアールヌーヴォーの曲線美で表現されたペンダント
アメシストはギリシャ神話では、アルテミスに仕える女性として登場します。酒に酔ったバッカスが放った豹に襲われる寸前にアルテミスはアメシストを守るために石にその姿を変えてしまいます。バッカスは自分が犯してしまった罪を猛省し、石になったアメシストに葡萄酒を注ぎました。すると、その石は葡萄酒の色を吸収し、紫色に変化しました。
この神話からアメシストを持つと、酒に酔わない、悪酔いをしないというお話が広がり、夜会にアメシストを付けていくことが増えたと言われています。アメシストは紫外線退色する性質があるため、日中太陽の下で付けるよりも、夜付けることが推奨されていました。そうした石の性質もあり、夜お酒の席で付けることが好まれたのかもしれません。
このペンダントに使われているアメシストは製作されて100年以上経っているにもかかわらず、濃い色合いを艶やかに保っています。真円、四角、オーバルと三つの異なる形ながら色の揃ったアメシストを縦に並べ、それぞれの石をミル留めしています。
中央の四角いアメシストを花に例え、ナイフエッジで中央を縦に走る金線の根元から左右に伸びる曲線にはハーフカットされた天然真珠が小さな爪で留められています。小さながらも厚い真珠層から生まれる照りに温かみが感じられます。
アールヌーヴォー期に作られたこともあり、全体が柔らかな曲線でデザインされており、曲線部は平面ではなく、膨らみをもった立体的な形状をしています。途中、真円のアメシストがセットされた部分でチェーンが繋がり再び分かれる構造になっています。その後、46.5cmのチェーンが付いているため、服の上からも付けることが可能でしょう。長さはご希望の応じてチェーンを短くすること途中に輪を足し、短くも長くも両方使用できるように加工することも可能です。引き輪は左利きの人が作らせたのか、チェーンの左側に付いています。こちらを左右逆にすることや、チェーンの加工をご希望の方はお気軽にご相談ください。
裏側上部には9ctという9金を示す刻印が打たれており、チェーンと共に9金の少しピンク色に近い色合いのゴールドになっており、濃い色合いのアメシストと調和しています。その刻印の上には小さな穴がありますが、これは曲線部の台座の一部が中空のため、製作時に火をかけた際に膨張する空気の逃げ道用のものです。
繊細な作りながらも品格のある存在感が感じられるペンダントです。
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