大振りで無傷の希少な逸品
久しく手に入れることができていなかった大振りのストーンカメオを入手することができました。やはり大きさと厚みがあると存在感が違います。20年くらい前にはこうした立派なカメオもロンドンやパリでは金額に糸目を付けなければ毎回出会うことができました。けれど、最近はヨーロッパのマーケットでもほとんど見かけることが無くなりました。もし目にしたとしても、そのほとんどが光を透かすとヒビが入っているものや髪飾りや鼻などどこかが欠けてしまっているものでした。
そうした中、まだまだマーケットも動きが鈍いロンドンから運の良いことに直接あちらで探しても出会うことが少ないストーンカメオの届きました。
その表情も博物館に並ぶ古代ギリシャの大理石像を豊富とさせるような美しい物で、滑らかな肌は純白で女神の肌の柔らかさが伝わって来るようです。それに対し、巻き毛になった髪の彫りは細やかで立体感と躍動感を感じさせてくれます。
頭部にはぶどうの蔓と葉が髪飾りとして踊り、髪の毛は後部でネットにて束ねられています。さらに真珠を連想させられる首飾りが首元を飾っています。一つ一つの粒が立体的に浮かび上がるように彫り上げられています。
側面から見ても白い部分の厚みがあるのが解ります。ストーンカメオは硬度7と非常に硬いことからシェルカメオとは違い、厚みがある物は高く評価されます。それは硬さゆえに彫り上げられるのに時間と高い技術を必要としたこと。また、積層瑪瑙の白い部分は着色が不可能であったため自然石で白く分厚い層を持った希少な瑪瑙を用意しなければならなかったためです。
白い部分は若干艶消しのように仕上げられ、背景のグレーのカルセドニーは磨き上げられ光沢があります。この対比により一層白のモチーフ部分が引き立つことになります。
フレームは18金製の手の込んだもので、飾られている玉やリボンのように波打った部分の外側と内側には彫りこみが入れられています。また、間には黒いエナメルも連続して施されています。
針の受けの側面にはフランス製の18金を示す「鷲の横顔」が打たれています。
彫りと厚みから存在感をのあるカメオだからこそフレームも19世紀の作品ならではの技巧と優雅さが感じ取れるものが合わされています。それにより作品全体としてさらなるバランスの取れた気品が漂ってきます。
その大きさと状態、彫りの素晴らしさにも拘らず、価格も100万円を切ってご提供できました。一級品のカメオをお探しであった方にお勧めしたい逸品です。
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