ゴールドラッシュに沸いた時代を記念して作られたブローチ
ゴールドラッシュと耳にするとまず思い浮かぶのはチャップリンの映画にもなったカルフォルニアでの1848年から始まった金採掘のブームでしょう。同様に1851年のオーストラリアのニューサウスウェールズでの金の発見等、ニュージーランドやカナダ、チリなど世界各地で金鉱脈の発見が続きました。そして、1870年代頃からゴールドラッシュという言葉が使われるようになります。その後、南アフリカでも大きな金鉱脈が見つかり、カルフォルニアやオーストラリアなどからもたくさんの鉱山労働者が押し寄せます。
南アフリカのゴールドラッシュは、1884年に ウィットウォーターズランド盆地にて金が発見されたことにより始まります。1886年には本格的な採掘が始まります。やがてゴールドラッシュにより人々が集まり定住し、ヨハネスブルクという街へ発展していきます。
このゴールドラッシュのブローチは特異な形をしており、両サイドにシャベルとツルハシが交差し中央にはふるいがあり、その上には金塊に例えた物が載っています。金の採掘に必要な道具が揃っており、ゴールドラッシュを象徴したデザインになっています。
以前に、他のデザインのゴールドラッシュのブローチも取り扱ったこともありました。シャベルとツルハシが交差し、そこにロープが巻き付き、シャベルの先にはスコップ面に同様に金塊があり、South Africaと記された物でした。恐らく同じ時代に作られた物なのでしょう。
南アフリカのゴールドラッシュは1886年に始まるので、このブローチも同様に1886年から第二次ボーア戦争が始まる1899年以前に作られた物だと推測できます。
当時の人々に取り、ゴールドラッシュがどれほどすごい物であったかということは、金が産出された量を見ると伝わってきます。カルフォルニアやオーストラリアでゴールドラッシュが起こった後の1859年の年間産出量は275トン。これは18世紀の年間平均産出量の10倍になります。さらに、南アフリカ等各地でゴールドラッシュがあった後の1908年にはゴールドラッシュ以前の1848年のなんと100倍以上にも伸びているのです。
これにより、王族や一部の貴族にしか身に付けることが出来なった金製のジュエリーが産業革命で生まれた中産階級向けにも広がるようになったのです。そうしたこともあり私達は今もアンティークジュエリーに出会い、買い求め、身に付けることが出来るのです。
きっと、当時の人達も19世紀末に起きたゴールドラッシュに沸いたことでしょう。このブローチも、歴史的な大きな出来事であったゴールドラッシュを記念して作られた物でしょう。
手に取ると当時の熱狂の世界と情景が脳裏に浮かんでくるようです。
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