天然真珠の暖かな照りと稀にみるオールドヨーロピアンの輝きに目を奪われるブローチ
アールヌーヴォー様式はヴィクトリア時代にイギリスで生まれたアーツアンドクラフツ運動にその起因が認められます。1894年にベルギーの美術雑誌においてエドモンド・ピカールが始めて「アールヌーヴォー」という言葉を登場させます。やがてフランスに伝わり、1895年12月にパリのサミュエル・ビングの店の名前として看板に使われます。その後、1900年のパリ万国博覧会を機にビングの店の名「アールヌーヴォー」が様式全体を呼び名となりました。
そうして広まっていたアールヌーヴォー様式を採用した珍しいデザインのブローチ&ペンダントです。
やがて、手の込んだ製作工程を必要とし高コストのアールヌーヴォー様式は第一次世界大戦を境に、流線型で直線的、よりラフで工業的なデザインであるモダニズム=アールデコへと置き換わりました。
尚、宝飾品の世界では、アールヌーヴォー様式の作品は非常に数が少ないです。時代の最先端の美術様式であったアールヌーヴォーですが、一般の人々はそれまでの伝統的なヴィクトリア様式を少しすっきりとした使い易くした物やエドワーディアン様式と呼ばれる左右対称のジュエリーを身に着けていました。
こうしたアールヌーヴォー様式のジュエリーは一部の美術愛好家などの間で人気を博したのみで、あまり一般には広がりませんでした。
このブローチはプラチナと18金を使用していることから恐らく1905年前後に作られと思われます。濃い色合いのアクアマリンを使用し、ミル留めされています。ダイアモンドはローズカットを施され、抑えた輝きでアクアマリンを生かしています。プラチナのエッジには、どこもミル打ちが施されています。アクアマリンを繋ぐアーチ状の曲線にはナイフエッジが使われ、正面から見ると非常に細い線でつないでいるように見えます。
裏を見ると、ブローチ金具の中心にネジが付いており、針を立ててネジを回すことにより、金具を取り外すことができます。上部には折り畳めるバチカンが付いており、これを立て、ペンダントとしても使用することができます。
デザインはアールヌーヴォー様式ならではの曲線美を生かし植物を抽象化したものでしょう。アクアマリンの花が咲いているように映ります。下部先端左右に付いているアクアマリンとダイアモンドは揺れ動く構造になっています。
アクアマリンとダイアモンドにプラチナを使用した非常に珍しいアールヌーヴォー様式の作品です。
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