エドワーディアン期の美しき逸品。
- 商品番号 /B4088W
- 年 代 / 1900年初期頃
- 国 名 / イギリス
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サ イ ズ / 縦：45.4mm 横：27mm 厚さ：11mm（留め具は除き）
- 素 材 / アメシスト、天然真珠、15金
色鮮やかなアメシスト。絶妙な色合いと透明感、輝きを持ち合わせています。美しく照りのある均一な色合いのアメシストを輝きを増すように、色の濃さと厚みを計算しカットされています。状態も非常に良く、石の表面に摩耗や傷も見られません。石は爪留めではなくミル留めされていることも石の良さをさらに生かす要因になっています。
周囲は色の揃ったハーフカットされた天然真珠を一つ一つ爪留めしています。金の台座を彫り起こされた小さな爪で留めています。天然真珠は真珠層の厚みから来る温もりを感じられるような照りが100年以上経った今でも失われることなく、感じられます。
中央の真珠に囲まれたアメシスト部分と周囲の枠を繋ぐ放射状の台の上にも真珠がセットされ、その先端は金の丸い粒が彫り上げられています。真珠から金の粒が連鎖し繋がっているようであり、星の輝きが広がっているような効果を生んでいます。また、その作りの良さが伝わるのが、三つ葉の外側の先端には極小の真珠がそれぞれ台座の幅に合わせて小さな爪で留められています。
バチカンはオリジナルで、二つの真珠がここにもセットされ、小さな真珠の先にはやはり金の粒が彫り上げられています。幅があるバチカンなので、様々なチェーンや淡水の小さな真珠のネックレス、リボンなども通すことが可能です。このバチカンはブローチとして使用の際には取り外しも可能です。
針の受けは当時の通常の物に比べ、横幅がある物になっています。これにより、しっかりと針を受けながらもペンダントとして使用の際に、針の先端が刺さらないようになっています。針の根元が少し縦幅がある構造になっているのは、奥まで差し込むことにより、ブローチが傾くことを軽減するためです。
また、このブローチがペンダントとブローチの両方で楽しめるように考えて作られていることは、針が目立たない構造になっていることです。こうした透かしがあるブローチ＆ペンダントでは、針がペンダントとして使用の際には見えてしまいます。通常は針が水平に付けられているためです。けれど、この作品は針が右上から左下向けに斜めになっています。それにより、正面から見た際に装飾されたデザインの裏側に針が隠れるため、針が見えなくっています。
裏側はしっかりと厚みのある金で覆われており、アメシストの裏側だけはオープンセッティングになっています。下部には15ctという15金を示す刻印が打たれています。
全体にバランスが取れた良品であるペンダント＆ブローチ。アメシストは微量に含まれる鉄イオンにより、その紫の色合いが生まれています。これは熱処理加工により色の調整が可能ですが、アンティークのアメシストは非加熱処理石です。ナチュラルな色合いでも大変美しいアメシストを生かすために良質な天然真珠と見事な職人技で生み出された作品です。
