アールデコ期に水晶にプラチナの台を埋め込み繊細なミル打ち細工を施した作品
小振りで使い易い大きさながらも、仕事の大変美しいブローチです。
サンドブラストにより艶消しにした水晶に2点穴を開け、水晶のカーブした面に合わせてプラチナの台座を隙間なくセッティングしています。側面からの画像を見てもプラチナの台と水晶との間に隙間が無いのが解ります。
プラチナの台は四つの花が咲く植物を表現しており、花と葉で構成されています。それぞれの花の中央にはエメラルドとルビー、二つのサファイアがミル留めされています。花弁の一つ一つや左右の少し大きな葉にはローズカットのダイアモンドがセットされています。一見小さな葉の上にもダイアモンドが入れられているように見えますが、彫り上げられたプラチナの小さな粒が光を反射しダイアモンドの代わりを果たしています。
植物のプラチナの周囲には極小のミル打ちが均一に施されており、このブローチの作りの良さを物語ってくれています。
フレームはホワイトゴールドで作られています。機械で測定すると表側は18金を示し、裏側は14~15金を示しています。針も同様に14~15金の純度で作られています。この時代のホワイトゴールドは現代と違いロジウムメッキを施していないため、光の当て方で若干金色がかっているところある場合が多いのも特徴です。
留め具は当時のストッパーが付いた物が使用されています。裏を見ると、水晶に二つの穴が開けられプラチナの芯を使いしっかりと固定されているのが解ります。
アールデコ期の1920年代くらいまではこうしてピシッと細工の良い、エドワーディアン期の作品にも劣らぬ細やかなミルグレイを施した品が見られました。そうした素晴らしい細工とアールデコの今尚、斬新さが感じ取れるジュエリーは現代の人々の胸元も自然に飾ってくれます。
現代ではハイジュエリーにしか見られないような良質な細工の物がこうした値段で手に入るのもアンティークジュエリーの魅力だと思います。
艶消しの水晶が不思議と目を惹き、奥行きを感じさせてくれる中に貴石の花々がさり気なく咲くブローチです。
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