ジャポニズムが感じられるエミール・ガレの逸品
エミール・ガレ自身が活躍したガレ第一期の作品です。まさにジャポニズムと呼べる日本からの美術工芸品に影響を受けた東洋の美術と西洋の美術の融合により生み出された逸品です。
日本の蒔絵の盆などからガレがヒントを得て作った物なのでしょう。その形、モチーフの花々、色合い、どれもが私達日本人に訴えるものがあります。21世紀の現代に生きる私達にも日本美術をガレなりに消化し表現したこうした美術品は今尚、感動と新鮮さそして、どこか懐かしさを感じさせてくれます。
モチーフとなっているものは恐らく菊でしょう。花の形や葉の形、日本的な表現技法からすると菊であると思われます。フランスにおいて菊は1880年代に人気が高まります。
ガレが工房を構えていたナンシーでは著名な種苗栽培業者ヴィクトル・ルモアンヌが温室で菊を育てていました。
ガレ曰く「ルモアンヌのところで目にした菊は一陣の春風のようだった。私は我を忘れるほど見入ってしまった。」という言葉を残しています。ガレは自宅の庭園には総数2000種以上もの植物を栽培しており、菊も特に好んだ植物でした。
この皿を見ていると、花々の中を天女や鳳凰が飛んでいるように空想してしまうのは私だけではないでしょう。
厚みのあるエナメルを重ね焼きし、金彩が施されています。金の少し掠れたような風合いもまさに日本美術の影響です。
裏面には、金彩 E・Galle Nancy Depose とサインが入れられています。
状態も良好で、エナメルに目立った傷や剥げているところ、チップなどは見られません。底部に軽い擦り傷や小さな傷はありますが、ヒビなどは無く、100年以上の時を経ていながらも美しさを全く失っていません。左側の菊の中心の厚みのあるピンク色の部分は表側は全く傷はありませんが、裏を見ると小さなヒビのように見えます。これは、エナメルを何度か重ねて盛って焼き付けたためにできたものです。
優美な形のエミール・ガレのトレイ。
お酒の席で摘みを載せて楽しむも良し。
お茶の時間にお菓子を添えて出すも良し。
空間に美と華を添えてくれる逸品です。
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