太陽神アポロンの立体彫刻のようなカメオ
まさに貝の凹凸を見事に生かした作品です。正面から撮影した画像ではこのカメオの写実性がうまく伝わっていないと思います。正面からですと丁度首筋の辺りが前に出ておりアポロンが横を向いているように見えます。しかしカメオを少し傾けて向かって右側から覗くと凛々しい横顔がはっきりと見えます。それは古代の神殿に佇む白大理石の像のようです。
頭部には月桂樹の冠が飾られています。冠の下から出ている巻き毛は深い彫りで厚みがあります。また、額の上にあたる頭部先端部分の盛り上がった巻き毛の形はバチカンやルーブルにあるアポロン像と同じ形の特徴的なものです。
アポロンは太陽神であると同時に音楽や詩歌などの芸術・芸能の神でもあり、竪琴の名手でした。そのため左肩には竪琴がデザインされています。ムーサという9人の芸術の女神たちを主宰している姿などは絵画等に多く見られます。
フレームはイギリスで作られた9金製のものです。貝の湾曲した丸みに合わせ作られており、布生地に当たる部分は平面に仕上げられています。右上部に小さな凹みが二か所ありますが、一見刻印のように見えますが刻印ではなく凹みです。
針と受けもオリジナルの9金の物が使われています。
たくさんのカメオを扱ってきましたが、これほどまでに見る角度によってその表情を変えてくれる作品はなかったです。また、地の茶色の層と白い層の段差は通常のカメオよりも高さがあり、顎のラインなども分厚く丸みを帯びています。その厚みから頬や首筋にも生身の人間のような肉に厚みと柔らかさを感じられます。
19世紀のカメオは女神をモチーフとしたものが多くを占めるため、こうした男性の姿を彫ったカメオは数が少なく、その中でもアポロンは当店でも一年か二年に一つ入るくらいの珍しい物です。
その立体感や彫りの良さを感じていただければと思いますので動画をご覧いただければ幸いです。
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