三日月は月の女神セレネの象徴。
三日月をモチーフにしたブローチは1890年頃にイギリスで流行しました。
三日月は月の女神セレネを連想させ、セレネは女性の純潔や純粋を象徴する女神でした。貴女たちは自らの姿をセレネに重ね合わせ、三日月のブローチを身に付けたのでした。同時に真珠も純潔さを意味する宝石であり、若い女性でも似合う数少ない宝石として幅広い世代の女性たちに身に付けられました。
養殖真珠が未だ無かったこの時代、真珠の価格は現代よりも遥かに高く、貴重なものでした。そうした海から採れた真珠は自然界の偶然のたまものであり、ダイアモンドよりも高く取引されることもありました。真珠層だけで形成された無核真珠のため、厚みのある真珠層から生まれる照りは100年以上の時を経ても変わることなく、今でも我々の目を惹きつけます。
このブローチは三日月の金の台座の幅に合わせ、ハーフカットされた真珠が二列に配置されています。通常は一列の配置ですが、二列にすることにより、三日月の中心部がより太く形作ることができています。先端の細くなった部分は二列で入らなくなる幅の部分に一列に三つの真珠がセットされています。先端に近づくにつれ、真珠の大きさが小さくなるグラデーションになっており、さらに先端には金の粒が彫り上げられています。一つ一つの真珠は金の台座にすり鉢状の凹みが彫られ、それにより起こされた爪で留められています。大変手間のかかる作業です。
全体を見ていると、気付かないのですが、真珠一つ一つを目で追っていくと、それぞれが微妙に色合いが異なり、皆表情が違うのが伝わってきます。少しグレーがかったものや、金色に見えるもの、ピンクに見えるもの等、自然の恵みを感じます。しかし、どれも表面の照り具合が共通しています。揃って状態が良く、表面には傷等もありません。
側面を見ると、両サイド共、きれいな透かし模様になっています。王冠を連想させる模様であり、軽量化と強度の両方を保っています。同じ時代の多くの三日月のブローチは外側のみこうした透かし模様が入れられ、内側は平たい板になっています。
針も金でできており、根元は少し幅広くなっています。これは根元まで布に挿すことによりブローチが安定し傾くことを防ぐ効果があるためです。通常の三日月のブローチとは一線を画した良質な存在感のある優品です。
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