ハンドメイドの小さな花が指の上に咲く。
時代の古いクラスターリングです。クラスターリングと呼ばれる花模様のリングは永遠のトレンドとも呼べるようにどの時代でも作られています。イギリスでは19世紀にはデイジーリングとも呼ばれ恋心を表す指輪でした。
そうしたクラスターリングもアンティークのマーケットで見るのは1880年代から1920年代のものがほとんどで、こうした19世紀中期以前のリングは数が非常に少なくなっています。
中央のルビーはカットダウンセッティングで留められています。それは覆輪留めし周囲をそぎ落とすことにより小さな爪を作り抑えているセットです。古い作品に見られるものです。クローズドセッティングになっていますが、ルビーは真っ赤に輝く良質な物を使っています。
周囲の真珠はこんもりとした厚みのある天然真珠です。どれも状態が良く、真珠層の厚みが感じられます。周囲からの覆輪留めと中央から抑えられていますが、ルーペでみると隙間に欠落防止のためボンドが流されています。肉眼ではほとんどわからないようにボンド通しがうまくなされています。シードパールなどの真珠を使ったジュエリーは経年により柔らかい真珠が摩耗するなどして爪が緩むことがあります。その他白蝶貝に馬の尻尾の毛などで真珠を結び付けていったジュエリーも経年で糸が緩むことがあります。それらの破損を抑えるため事前にボンド通しが行われていることが多いです。腕の良い職人がするとこのリングのように表からはほとんど分からないように施されています。
シャンクは二本の丸みを帯びた金の板に深い刻みを入れたものを合わしてできています。その手彫りの刻みはシャンク全体に入れられ、フェイスの上下も覆っています。かなり古い1850年頃のリングのため刻印も入っていません。
フェイスの裏側は金で塞がれたクローズドセッティングになっており、少し窪みがあるため、コンパートメントとしても使えた構造になっています。
当時使われていたルビーはもっとピンク色のものか赤黒いものが多く、このような真っ赤で透明感のあるルビーは希少です。そのルビーを生かすために分厚い天然真珠を使い、リングの作りも手の込んだものとしたのでしょう。
シャンク全体に彫りこみがしてありますが、サイズ直しも可能ですのでご相談ください。職人により彫りが全体に入ったままになるよう違和感なく仕上げさせていただきます。
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