二人の間には純潔の花がさく。
オールドヨーロピアンカットのダイアモンドを二つ上下に並べ、その間を百合の花のデザインのフェイスがつなぎます。
通常のクロスオーバーリングを特別にアレンジしたデザイン性の高い指輪です。
エドワーディアン期ならではの細やかな細工が施されています。プラチナフロントゴールドバックのフェイスはシャンクの金と全く違和感なくつながっており、裏をみると一体的に作られていることが判ります。また、フェイスの裏側は丸みを帯びており、シャンクから自然に円が続いています。そのため、指に嵌めた時にフェイスにもストレスがありません。
二つのダイアモンドは爪留めで少し持ち上がったデザインになっており、どちらもキューレットと呼ばれる小さな底面があるオールドヨーロピアンの特徴を持っています。光が当たるとファセットがきらりきらりと輝きます。
百合の模様はアールヌーヴォーの影響か緩やかな曲線を帯び斜めに配置されています。三つの花弁に分かれており、それぞれにクッションシェイプのダイアモンドがセットされています。こうした小さなダイアモンドには当時ローズカットのダイアモンドが使われることが多く、ワンランク上の石を使用したリングであることが判ります。花弁は次第に幅が細くなっているため、ダイアモンドはそれぞれ一つしかセットされていませんが、まるで石がセットされているかのように反射光を生むプラチナの粒が、彫り起こされた爪の横に続いて同様に彫り上げられています。
百合の花弁の一枚一枚のエッジや境は全て極小のミル打ちが連続して施されており、星屑のような小さな連続した光を放ちます。これを可能としているのは当時のプラチナが現代ような作りやすく柔らかくなるパラジウムではなく、イリジウムなどで割り固いためであり、摩耗しにくく、曲がりにくくなっているためです。それにより、100年以上の月日を経てもこうしてきれいな状態で残っています。当時の職人の技術の高さと根気が感じられます。
ショルダーは二つに分かれおり、二本の間が透かしになっています。二つに分かれた外側のシャンクは百合の花弁を越え二つのダイアモンドの台座へと繋がっています。つなぎの部分はナイフエッジとなっており、目立たぬように表側は細い構造で裏側は強度を保つため少し太くなっています。
シャンクの内側には585という14金を示す刻印が打たれており、恐らくドイツで作られた物だと考えられます。
20世紀初頭に作られたリング。二人の愛はダイアモンドのようにかたく、白い百合のように純粋な心で繋がっているようです。
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