中央に輝きの強いダイヤが輝き、周囲をシードパールが華開く良質な作品。
シードパールを金の台座にセットした2.5cm前後の小振りなブローチは1890年から1910年頃にかけてイギリスで大変流行しました。イギリス商人やフランス人の真珠業者はこうした小さなシードパールをスリランカのマンナール湾等で製造させ輸入していました。
驚くことにこれほど小さな真珠にもかかわらずハーフカットされ、ジュエリーに使用されています。ハーフカットすることにより、高さが抑えられています。中心にある花弁の上にセットされた真珠はすり鉢状に彫られた穴に嵌め込まれその際に起こされた爪で留められています。また、周囲に配置された真珠は小さなミルグレインが連続するミル留めでセットされています。極小のミル打ちにエドワーディアン期の職人技が感じられます。
裏から見ると構造が理解できます。花型の台に爪留めをしているダイアモンドの台座が中心に入れられ、八個の輪がその周囲に組み合わされ、輪の上に真珠をミル留めしている筒が溶接されています。輪の部分にさらに針と受け、バチカンなどが付けられています。針の根元がセットされている輪は強度を増すためにブリッジワークで輪と花弁を繋いでいます。
バチカンはオリジナルの面取りした物が付いていますが、小さいため、通常のチェーンは留め具と受けが通らないでしょう。細い革紐などは通ると思います。バチカンを大きくすることがご希望の方はお気軽にご相談ください。バチカンの根元には蝶番が付いており、ブローチとして使用する際には内側に収納できる構造になっています。針の受けはカバーが付いた構造でペンダントとして使用する際に針の先端が刺さらないようになっています。
中央のオールドヨーロピアンカットのダイアモンドはモダンブリリアントに負けないほどに輝きの強い良質なもので、裏は台がしっかりと開けてあるオープンセッティングになっています。同じくらいのシードパールのブローチに比べダイアモンドの輝きに力があるので小振りながらも存在感が感じられます。周囲の輪はナイフエッジになっており、裏側は太く強度を保ち表からみると細い線になっています。ナイフエッジにはシードパールのミル打ちと共にエドワーディアン期の繊細なイメージが感じられます。
9金ではなく15金の台座のため金の色合いも明るく濃いため、天然真珠の照りを生かしてくれています。天然真珠は状態も良く色合いも揃っています。
良き素材、細やかな職人技による加工、デザインの繊細さ、状態の良さ、使い易いサイズ、全てが揃った作品です。
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