繊細な透かし細工とミル打ちが融合したブローチ
20世紀初頭のエドワーディアン期にイギリスで作られた大変繊細なオープンワークが光るブローチです。驚くことにそのすべてのエッジにミルグレインが施されています。
通常こうしたバーブローチでは石を埋め込まれるように台座に開けられた溝に石がセットされ爪留めされていることが一般的です。それに対し、この作品では中心に横に並ぶダイアモンドの一つ一つは石の形に合わせて周囲を囲みミル留めされています。
ミル留めされた台座の上下を細い線で繋ぎ周囲の台座と繋がっています。この線はナイフエッジになっており、表側が細く、裏側が太くなっています。その上、その表面にもミル打ちが施されているため、ミルグレインが輝き、繋いでいる線が目立ちません。それにより、まるで一つ一つのミル留めされたダイアモンドが中空に浮いているように映ります。
ダイアモンドの周囲は一つ一つ円で囲み円と円の間には空間を区切るように縦に線が入っています。この円と縦の線の上にも細やかなミルが打たれています。こうしたナイフエッジの上にも仕事が施されていることがエドワーディアン期のジュエリーの驚嘆に値するところです。
尚、中心が大きく左右に行くに従い小さくなっていっているそれぞれのダイアモンドはオールドヨーロピアンカットになっています。よく見ると、キューレットという底面が覗き見えます。このオールドヨーロピアンカットの一つ一つのファセットが光を反射する輝きは極小のミルグレインの輝きと相性が良く、作品全体が星のような光に包まれます。
ブローチの上下には波打つような文様のフレームがあり、その周囲にも全て極小のミルグレインが打たれています。そこには一つ一つの山のような形の所に穴を開け、ローズカットのダイアモンドが埋め込まれ爪留めされています。左右の先端にも同様にローズカットダイヤがセットされています。
側面をみると、プラチナと金が合わした構造になっていることが解ります。いわゆるプラチナフロンドゴールドバックという構造で、エドワーディアン期に多く見られた作りです。
裏側を見ると一つ一つのダイアモンドの裏を丁寧に手で開けられています。針も金製で、受けには当時のストッパーが付けられています。
実際に布に通すため、透かしの裏側に見える針も見えなくなり、より一層繊細な細工と輝きが引き立ちます。エドワーディアン期ならではの繊細な細工が光る逸品です。
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