アールヌーヴォー時代の優美な花が咲く、針を外しペンダントとしても使用できます。
デザイン性、職人技、天然の良質な素材それらが3点が融合して作られたアールヌーヴォー時代の希少な逸品です。
アールヌーヴォー時代の作品のため、左右が非対称でデフォルメされた植物模様がモチーフとなっています。
モチーフとなっているのは、どんな植物でしょうか。以前、似た模様のガレのガラス器を扱ったことがあります。それは白と茶色の大きな花器だったのですが、モチーフの名前を憶えていないのが残念です。
改めて見てみると、ねむの木でしょうか。ルビーを使った色合いも雰囲気が出ています。天然真珠の柔らかな白とビルマ産ルビーのピンクの組み合わせが、ねむの木のように見えてきました。
使用されている天然真珠は当時多かったハーフカットではなく球状の天然真珠を使用しており、中央に向かうに従い大きくなっています。
下部にも5mmほどの真珠が垂れ下がっています。少し縦長になってしまっていますが、4mm超える天然真珠は大変貴重でした。
ダイアモンドがセットされた植物の茎や葉の部分は表側にプラチナが使われています。右側に位置するダイアモンドはミル留めされており、オールドヨーロピアンカットが施されています。その他のダイアモンドはローズカットです。
ルビーは色鮮やかなビルマ産ルビーのため、蛍光発色しているのを感じられます。
裏側をみると本体のダイアモンドの裏はハンドカットで開けられており、第一次世界大戦前の20世紀初頭の作品であることが解ります。
上部には二つ輪が付いています。これはペンダントとして使用する際にここに留め具を引っ掛けチェーンを付けるためのものです。そのため、針と受けは本体と繋がる根元がネジ式になっており取り外しが可能です。画像をご参照ください。
こうした針と受けが取り外せる構造はフランスのベルエポック期の良質な作品に見られます。その他には19世紀後期のフランス製のストーンカメオ等にも見られます。
針と受けにはフランスの輸出用の金の刻印が入っています。これはマーキュリーの横顔です。
私がこのブローチを手に入れたのはイギリスの田舎です。もしかしたら100年以上前にイギリスの富裕層がフランスにオーダーして作らせたのでしょうか。夢が広がります。
アールヌーヴォーのジュエリーはもともと製造数も少なく、現在も世界中で人気があります。その上、ジュエリーと呼べる貴金属を使った作品は出会うことがさらに少ないです。
久し振りに手に入った優雅で希少な作品です。
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