ジョージアン・ガーネットペンダント

フォイルバックされた鮮やかなガーネットが炎のように照り輝く

• 商品番号 /P4045Z
• 年 代 / 19世紀初期頃
  
• 国 名 / イギリス
  
• サ イ ズ / 縦：54mm  横：48.8mm 厚み：8.1mm　長さ：37.6cm 
• 素 材 / ガーネット、天然真珠、金

19世紀初頭に作られたこのペンダントクロスは、ボタニークロスと呼ばれる先端が三つのカーブを描くように分かれた形の十字架を基にしています。その腕の間に百合の具象化した真珠をセットした装飾があります。

ガーネットの真っ赤な色合いと天然真珠の対比により、お互いの美しさを際立たせています。この時代のガーネットは後の時代の物に比べ、フラットにカットされた物が多く、テーブル面が大きいです。そのテーブルの上には石に穴を開け、金の台座がセットされ、天然真珠がカットダウンセッティングで留められています。カットダウンセッティングとは覆輪留めと爪留めを組み合わしたようなジョージアン期やヴィクトリアン時代の前期によく見られるセッティング技法です。尚、周囲の他の天然真珠も同様にカットダウンセッティングで留められています。

裏側は全て覆われたクローズドセッティングになっており、ドーム状に膨らみがあります。この作りはまさにジョージアン期の物です。ガーネットの裏側はフォイルが敷かれています。このフォイルが光を反射し、ガーネットをより一層美しく澄んだような色合いにしてくれています。

天然真珠は色が全て揃っており、台座の形に合わした大きさ形のものが使われ隙間なく敷き詰められています。色合いは若干金色を帯びた暖かな色合いです。

表側の状態は非常に良く、ガーネットや真珠に傷等は見られません。裏側の金で覆われた部分には微細な擦り傷があります。また、ルーペでよく見るとバチカンが付いた部分の対角線上の膨らみの所に、擦ったような傷があります。これは昔に酸を使い金の純度を測るために擦った跡でしょう。また、バチカンの下部分に小さな穴がありますが、製造時の物かぶつけて付いたものかと思われます。

チェーンはヴィクトリアンからエドワーディアン時代のものが合わしてあります。引き輪の側面をみると、金羽根が見えます。これにより、時代判別ができます。ご希望がございましたら、アジャスターを足すなど長さを延長することも可能です。

ジョージアン期のジュエリーは製作数、残存数が大変少なく、こうした状態の良い物は本当に少なくなりました。

燃えるような赤い色合いが美しい気品のある逸品です。