最近ではほとんど見かけることが無くなった大粒のローズカットダイアモンドを使った長い時を経てきた指輪。
大粒のローズカットダイアモンドを使った希少な一文字リングです。オリジナルで指輪であったため、フェイスの裏側の作りが良く、指に嵌めると当たり良いです。これはフェイスの裏側が平らではなく、滑らかな丸み帯びているからです。そのため、嵌めている際にも指を動かしやすいです。
ガス灯が普及する以前に作られたものであっため、石の裏側はこうして塞いだクローズドセッティングという構造になっています。
フェイスの側面まで盛り上がってきている金ですが、ダイアモンドの周囲はシルバーが使われています。一つ一つの石は覆輪留めと爪留めを合わしたカットダウンにより留められており、爪は長い時を経て表面が丸く摩耗しています。こうしたところもアンティークのリングのまた一つの顔となっています。それでもダイアモンドはルビーやサファイアなどの他の宝石と異なり、ファセットのエッジも摩耗することなく当時のままの姿で残っています。
ルーペで石を覗いいると、三角形を組み合わしたドーム状のローズカットは、まるで、ルーブル美術館のメインエントランスになっているルーブル・ピラミッドを思い起こしてしまいます。中央の石には小さな黒いインクルージョンが内部にあり、端の一つには透明なインクルージョンがあります。
それでもこれだけ大きいダイアモンドになると、長い時を経ているうちに他のジュエリーに再利用されてしまったものが多く、オリジナルの状態でこうして残っているものは非常に少ないのが実情です。
一見シンプルな作りですが、ダイアモンドはそれぞれの石の形に合わせセットされ、また、ショルダー部分には彫り込みが入れられています。その彫り込みも微妙に摩耗しているところに時代を感じられます。
シャンクの触り心地、つまり少し板状だが丸み帯びた作りと金の色合い等から恐らくヴィクトリア時代の初めの頃のリングだと推測できます。
リプロダクションにはない味わい深い雰囲気が漂う指輪です。
丁寧な作りが施され、嵌め心地の良いリングであったから長い時を経てもこうしてその姿を留めてくれていたのでしょう。
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