深紅のガーネットはボヘミアン地方原産ならではの真っ赤な輝きを放つ
現在のチェコのボヘミア地方でガーネットの採掘が盛んになったのは16世紀からといわれています。17世紀にはルドルフ2世の庇護の下、多くのジュエリーが作られ産業として栄えていきます。その後、19世紀にはヴィクトリア女王が愛好したこともあり、イギリスで人気を博します。
その特徴は深い色合いながらも透明感があり、光が当たると真っ赤に輝くところです。他の地方のガーネットが強い光の下では、茶色や赤紫のように映るのに対し、その真っ赤な色合いは魅力的です。
昔からガーネットを持つ戦士は矢に当たらないと信じられ、十字軍では護符、身代わり石として身に着けられました。
現存するアンティークのボヘミアンガーネットはほとんどがブローチであり、ネックレスは遥かに少ないです。一つ一つの石は厚みがあるローズカットが施されており、覆輪留めと爪留めを組み合わしたセッティングで留められています。現代のチェコなどで作られているキャストつまり流し込みの台座のものと比べ、爪が目立たないのが特徴です。しかし、その石留めと台座の製作には時間と労力を必要とするため、現代の物ではほとんど見られません。これにより、石が前面に出て輝きます。
また、台座は銀に金のギルド加工がされていますが、長年使いこまれることにより、金の輝きを抑えられ、硫化した銀の黒さが台座を覆います。これにより覆輪留めの金属の側面や爪が沈むような色合いになり、いっそうガーネットの輝くような赤が引き立てられています。
カットを改めて見てみると、通常、ガードルが丸い物が多いのですが、このネックレスには様々な大きさ、形のガーネットが使われています。トップ中央にセットされた物はオーバル、その周囲は花弁をイメージしているのかペアーシェイプのガーネットが囲みます。また、先端のトップ中央にもペアーシェイプのガーネットがセットされています。様々なサイズ、形のものがセットされていることにより、見る角度の違いにより、真っ赤に輝く部分が異なり、表情を変えてくれます。
留め具はオリジナルの差し込み式の物が残っており、受けにもガーネットがクラスター型にセットされています。長さは37.5cmと短めです。ご希望があれば、留め具の前に左右に銀の輪を足し、長くすることも可能なので、ご相談ください。
ワインレッドのような赤色が燃え上がるネックレス。厚みのあるヘッド部分も目を惹きます。
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