時代を感じさせてくれるリングです。フェイスの裏側はヘアーコンパートメントになっています。大抵の同じ時代の作りのリングは硝子の蓋が紛失してしまっており、窪みだけが残っています。しかしこのリングは珍しく完品の状態で残っていました。未使用だったのでしょう。髪の毛は収められておらず、中に布が敷かれています。硝子は外側が面取りされたオリジナルの物です。19世紀の鏡などをみても同様に外周が面取りされています。
正面をみると中央のルビーは小さな爪が集合したようになっているカットダウンセッティングになっています。左右のルビーは覆輪留めと平たい爪を組み合わした19世紀中期に多く見られる留め方になっています。天然真珠も覆輪留めされているのですが、それぞれ上、下、左、右に装飾としてカットダウンセッティングの方法で二つの爪があります。左右のルビーの上下と、ショルダー部分には粒金細工が施されています。そうしたところにも1860年頃の特徴が表れています。シャンクは19世紀前期の作品のように丸みを帯びたものになっています。
ルビー、天然真珠共に状態は良好です。天然真珠は表面にも傷やヒビもなく150年以上経っているのが信じられないようです。ルビーはショルダー部分の一つによく見るとテーブルに小さな古い凹みがあります。もちろんそれぞれの宝石はクローズドセッティングになっています。裏側が閉じ小さな石にもかかわらずルビーはそれぞれ光沢と発色が美しくしっかりと存在感があります。画像よりも特に中央のルビーは色が濃く反射光もあります。
天然真珠が五つではなく四つのクラスターリングのため、花模様の印象が薄くなりそのため、あまり可愛すぎることもなく、指に嵌めるとすっきりとした印象になります。
古典的なリングをお探しであった方にお勧めしたい状態の良い指輪です。
配送日時につきましては、在庫確認後のご連絡でご要望を承ります。
配送ラベルに記載する商品名・送り主名につきまして、ご要望があります際には最大限の配慮をさせていただきますのでお気軽にご連絡ください。
当店では以下のお支払方法をご利用いただけます。
*お客様のご都合にあわせて商品お申し込みの際にご指定ください。
*銀行振り込み手数料、代引き手数料の決済手数料はご負担いただいております。
*7日以内にご入金・お手続きが確認できない場合、キャンセル扱いとさせていただく場合がございます。