細密な細工が美しい特別なデザインのペンダント
1900年代初頭にはラバリエールやネグリジェと呼ばれる縦に長く垂れ下がるデザインのペンダントが流行しました。ラバリエールは縦に一つ、ネグリジェは二つ垂れ下がっているものを指します。
このペンダントは三つ縦に長く垂れ下がり、さらに周囲をダイアモンドとパールで飾られた花輪が囲んでいます。プラチナ製の葉の部分にはダイアモンドがセットされ、ローズカットの星のような輝きが、きらりきらりと華を添えてくれています。周囲は極小のミル打ちが施されています。驚くことにナイフエッジが施された茎の部分の細い表面にも連続したミル打ちがあります。所々には花をイメージしているのか天然真珠が芯留めされています。丸い真珠の姿はオリーブのようにも映りオリーブのリーフを表しているようにも見えます。
天然真珠はバチカン部分と垂れ下がる最下部の先端にもセットされており、無核真珠のため100年以上の時を経てもその美しい照りを変わることなくたたえています。特にバチカンの四つの真珠は照りが良く非常に美しいです。
バチカンは穴の大きさがあるので、少し太めのチェーンやリボン、シードパールのネックレスなども通し楽しむことも宜しいかと思います。
縦に三つ垂れ下がっている部分もそのエッジには全て極小のミルグレインが施されています。ダイアモンドもセットされ、幅が細くなる部分にはプラチナの小さな粒がいくつも彫り上げられています。そうしたミルグレインや小さな粒がダイアモンドの光と融合し星屑のような輝きをペンダント全体にもたらしてくれています。
左右に垂れ下がる先端のオールドヨーロピアンカットのダイアモンドはミル留めされています。また、中央に縦に配置された三つのローズカットダイアモンドは一見ミル留めに見えますが、石の厚みを考慮し、極小の爪でセッティングされています。
裏を見ると18金の黄金色が明るく目を惹きます。エドワーディアン期のジュエリーの特徴であるプラチナフロンドゴールドバックになっており、輪の中央下の部分には18ctという18金を示す刻印が打たれています。葉の部分を始めダイアモンドがセットされた箇所の裏側は皆ハンドカットで開けられています。
チェーンは9金のデザインチェーンが合わされています。留め具近くのプレートに375という9金を示す刻印が打たれています。使い易い留め具の形状やプレートからチェーンは比較的に新しいものと判断できます。ほどよい太さとデザインの相性から後の時代に合わされた物でしょう。
通常のラバリエールやネグリジェとは異なった三つ垂れ下がるデザイン、ミルグレインが非常に細かいなど大変手の込んだ作りなどから恐らくオーダーされて作られたものでしょう。20倍率のルーペで何度見てもその作りの良さに驚かされるエドワーディアン期の逸品です。
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