本当に美しいリングは一見わからないところまで手をかけて作られている。
20世紀初期エドワーディアン期には酸素バーナーの普及によりプラチナを使用したジュエリーが富裕層向けに作られるようになります。それまでの銀に代わりダイアモンドの周囲にプラチナが使用されるようになりました。プラチナの粘着性があり混ぜる金属により硬くなる特徴を生かし、小さな爪やミル留めが可能になりました。
現在、プラチナはパラジウムで割るのが一般的です。それによりプラチナは柔らかく職人は加工しやすくなります。一方20世紀初期にはイリジウムやコバルトで割ることによりプラチナを硬くしていました。このイリジウム割りなどは加工に高い技術を必要としたため、現在では一部のハイジュエリーで見られるくらいでほとんど使われていません。
この作品はそうした硬いプラチナを使用しているため、100年以上経ても極小のミルグレインもほとんど摩耗していません。また、三つ並ぶダイアモンドは非常に小さなミル打ちでセットされています。その小さなミルが他のミルと同様に星のように煌めき覆輪留めの金属の板のような光を全く感じさせません。
他にも四つのダイアモンドが埋め込まれ小さな爪で留められています。
中央上下にも小さなダイアモンドが埋め込まれているように映りますが、これはプラチナを彫り上げ小さな粒を作ったものです。その横の爪から連なるようにきらりきらりと光を反射します。
側面は透かし模様になっており、こちらには18金が使用されています。
フェイスの曲線に合わせた透かし彫りになっており、微妙に違う穴の大きさに手で作っていることが伝わってきます。
フェイスの裏面をみると、透かしがきれいに開けられており、強度を保ちながらも光が最大限に抜けるように作られています。
ショルダーは細く繊細に映るように作られていますが、縦幅を持たせたうえにナイフエッジになっており、強度もしっかりと確保されています。
ショルダーから伸びるシャンクは次第に幅を持つような構造で、蒲鉾状に外側が丸みを帯びています。内側には刻印が打たれ、プラチナと18金が使用されていることを伝えてくれます。
指にはめると本当に美しいリング。とても100年以上たっているとは思えないほどに白く輝きます。
良質なオールドヨーロピアンカットのダイアモンド、極小均一のミルグレイン、卓越した彫りの技術、プラチナの白さ、保存状態の良さ、それら全てが揃い、その清楚な魅力を輝いています。
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