エドワーディアン期の天然真珠とローズカットのダイアモンドのリング。
天然真珠は覗いていると、吸い込まれるような気がしてきます。その真珠の中に小さな世界が秘められているようです。
この真珠ができるには、いったいどのくらい海の中で過ごしたのだろう。アラビアのアデン湾いやスリランカのマンナール湾で採られたのだろうか。その後、インド人、イギリス人、フランス人多くの商人の手を経てどんなルートを通ってイギリスの職人の下にたどり着いたのだろうか。そしてダイアモンドたちと出会い、指輪に加工され、イギリスではどの町の貴婦人の指を飾ったのでしょう。指輪に加工されて100年以上の時を経て、ユーラシア大陸を越えて日本にたどり着きました。
この真珠が海から引き揚げられた時、今こうして遠く離れた東の果ての国にやって来ると誰が想像したでしょうか。
見つめているだけでいろいろな想像が広がります。
真珠とダイアモンドを留めている爪はプラチナでできています。天然真珠は小さなたくさんの爪でセットされたデザインとなっています。フェイスを外側からみると、プラチナの王冠のようになっており、アルファベットのVが連続して並んでいるようです。ルーペでみるとダイアモンド一つ一つを爪で包むように見事に留めているのが解ります。
フェイスから伸びるアームは18金製で正面から見ると細く内側が太くなる構造になっています。アーム全体が同様の作りになっていますが。ショルダー部分はフェイスから自然につながるように少し高くなっています。シャンクの内側には18という金の純度を示す刻印も打たれています。
そしてこのリングが他のリングと違う最も大きな点は天然真珠をセットしたフェイスの裏面がオープンセッティングになっており実際に目に見えることです。
ハーフカットされた真珠の断面をみると、何層にもなった真珠層が重なっており、真珠層だけで形成されているのが理解できます。
現代の養殖真珠は核(外殻膜)を挿入する際に、同時に芯となる貝殻を削った玉を入れます。その周囲に真珠層の薄い膜が形成されてできています。
そうした養殖真珠とは全く異なることが、このリングの真珠からは見て取れます。
天然真珠の柔らかな輝きを生かすようにセットされたローズカットダイアモンドの反射光は全体を上品に包んでいます。
今から100年以上前のエドワーディアン期に作られた淑やかな指輪です。
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