深い洋彫りに重厚感が感じられる印章はロケットになっている。
フランスで珍しいシールつまり印章を手に入れました。
彫金細工がすばらしい大型のシールです。
その上、蝶番があり、少し力を加えると開中央がロケットになっています。
嵌め込まれた石には赤瑪瑙カーネリアンが使われています。
硬度7という硬い石を電気がない時代に職人が手作業で紋章を彫りこみました。
硬いので当時製作するのは大変なことであったと思います。
けれどその硬さのため100年以上の長い月日を経ても摩耗することなくきれいに残っています
現代でも蝋を垂らした上に実際に使うことができます。
当時はロングチェーンや腰から提げたチェーンに装飾品として身に着けられていたものです。
19世紀前期の作品のため装飾模様も手の込んだものです。金の彫りも深くキャストで作ったものとは違う、手彫りの風格が感じられます。
ゴールドのチェーンの他ベルベットや皮ひもとも合わしてご利用いただけると思います。
つい仕入れたのが嬉しくパリから戻ってきたロンドンのホテルでこの記事を書いています。
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