アールヌーヴォーの柔らかな曲線が美しいペンダント
ペリドットとアメシストの組み合わせにパールが加わるとグリーン(G)、ヴァイオレットカラー(V)、ホワイト(W)のサフラジェットカラーになります。そのため、20世紀初期に女性たちに好まれた色の組み合わせです。淡い色合いの半貴石は対照的な色も自然に馴染んでいます。
チェーンから留め具、セッティングされている宝石全てがオリジナルの状態で残っており、状態も非常に良好です。フェイスの裏側をみると、刻印が打たれています。左側からチェスターのタウンマークである「麦を三つ束ねたもの」、金の純度を示す「9」と「.375」、登録年を示すアルファベットの筆記体の「F」が確認できます。これによりチェスター近郊の工房にて9金を使用し1906年頃に作られたと判断できます。
また、左側のHが薄くかけているのではっきりとは言えませんが恐らく「HH」というメーカーズマークも入れられています。
裏をさらによく見ると二つのアメシストの横に小さな穴がありますが、これはペンダントの一部が中空の構造になっているため、裏板を溶接した際に空気が爆発しないように開けられていたものです。これにより表側から見ると表面が丸みを帯びた立体感が感じられるデザインとなっています。アールヌーヴォーの曲線美をさらに生かしながらも軽量化が図られています。
20世紀初期には女性の服装も変わり始め、こうした繊細なペンダントが流行しました。また、ラバリエールやネグリジェなどにも見られるように縦に長いペンダントが好まれました。エドワーディアン期には特にこのペンダントのように上部で一度チェーンを合わせ再度チェーンが伸びるワンクッション置いたデザインの物が作られました。尚、合わせのところにある金の板の透かし彫りも優雅な曲線で表現されています。
留め具は差し込み式のオリジナルの物、差し込むとカチッという音がしてしっかりと留まります。チェーンの根元には9cという9金を示す刻印が打たれた小さな板が付けられています。
淡い色合いや美しい曲線のデザインからアールヌーヴォー期に活躍したミュシャを彷彿とさせてくれるような雰囲気があります。
白や黒などはっきりとした色合いの生地の上ではもちろんその透かし模様と曲線美が映えますが、今流行の淡いクスミ系の色合いの生地の上にのせてもペンダントが自然に馴染みます。ひとつペンダントを付けるだけで、お洋服も華やかさが増し、明るい印象に映ります。きっと身に着けた方も、その姿を見た方も共に元気になるそうした印象のペンダントです。
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