エドワーディアン期のオリジナルボックスに入ったアクアマリンの逸品。
エドワーディアン期には半貴石とシードパールを9金や15金の台にセットするペンダントが流行しました。ペリドットやアメシスト、ガーネット、アクアマリン、オパールなどが好まれて使用されました。その他にもサファイアやルビーをなどの貴石を使った同様の繊細な透かし細工のペンダントが作れていました。
その中でも特別、作りの美しい作品です。
真珠はどれも色と照りが揃い状態が素晴らしいです。その白い照りのある真珠は台座の幅に合わして狭くなる限界までセットされており、さらに先端には彫り上げられて作られた金の粒が付いています。真珠がセットされた台座のエッジには極小のミル打ちが均一に施されています。また、上下にあるアクアマリンもミル留めされており、パールの台座のミルグレインと共に星屑のような金の輝きをペンダント全体に与えています。
金の台座に爪留めされた真珠はどれもハーフカットされていますが、中央のラインに沿って並ぶ三つの真珠は真円のものが使われています。アクアマリンは透明感のある淡い色合いです。この時代のアクアマリンは現代のような熱処理されいるものではなく自然色の物です。処理前のアクアマリンは青緑色であるものがほとんどで、現在流通しているものは制御した環境下で加熱することにより緑色を取り除いています。澄んだ色のこのアクアマリンはカットは現代の物よりもファセットの数が少なく輝きがまた柔らかいです。
同時代のこうした透かし模様のペンダントが薄い板上に作られているのに対し、フレームもしっかりと厚みあります。また、パールがセットされた葉のような金の部分も曲線を帯びて丸みがあり立体的です。先端は針のように細くなっており、接点は裏を見ると金の玉のようなもので留められている他、ブリッジワークも施され強度を保持されています。裏面の一部にはいくつかの数字が鏡文字で彫られています。恐らく商品番号でしょう。
柔らかな動きのチェーンはオリジナルの物で、留め具は差し込み式です。留め具の表面には15ctという15金を示す刻印も打たれています。差し込みの板は通常の同時代のものよりも幅と厚みがあるため羽根の返りがあり、カチっという音共にしっかりと留まります。外す際にも凹みに爪をかけると外しやすいです。
オリジナルボックスは革で覆われており、蓋を占めても模様に時代が感じられます。内部のシルクでできた蓋にはバーミンガムにあった宝飾店の名前と住所が記されています。38.NEW通りにあるWRAY&SONの後継である宝飾品店W.A.Perry社と書かれています。
エドワーディアン期の透かし細工のシードパールと半貴石のペンダントはまだマーケットにも多くありますが、このレベルの作品はもうイギリスでも見ることが無くなってきました。
人は持っていない特別の当時の一級のペンダントをお探しの方へ是非お勧めしたい作品です。サイズも通常よりも2倍近い大きさがありますが、アクアマリンの清々しい色合いと純白の天然真珠の輝き、細密な職人技により、まったく厭らしさがなく、使い易い印象となっています。
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