オニキス・ダイヤペンダント

アールデコ期に作られた直線美とモノトーン基調とした大人の雰囲気のペンダント

• 商品番号 /P4042W
• 年 代 / 1920年代頃
  
• 国 名 / 西ヨーロッパ
  
• サ イ ズ / 縦：30mm  横：13.1mm 厚み：4.5mm　チェーンの長さ：53.7cm 
• 素 材 / ダイアモンド、オニキス、プラチナ、金、プラチナチェーン

エドワーディアン期の繊細な細工とイメージを残しながらも、アールデコ期ならではの今見てもモダンな雰囲気を醸し出してくれているペンダントです。

ダイアモンドがセットされた台座はプラチナフロントゴールドバックの構造になっており、側面をみると、二つの金属が合わしてあることが判ります。プラチナの表面には極小のミルグレインが丁寧に手打ちで入れられています。中央にミル留めされたダイアモンドはオールドヨーロピアンカットで白き輝きを放ちます。その他の一つ一つ爪で留められたダイアモンドはローズカットが施されています。

フレームワークを改めて見てみると、オニキスを囲む部分と外周の双方にミル打ちは施されており、フレームは上部に行くに従い幅が細くなっていきます。内側と外側のミル打ちの間の部分は次第に無くなり、ミル打ちが融合し一列になって上部に続きます。

それに対し、中央にセットされた部分は上部から二列のミル打ちが施された線が続き、下部に行くに従い広がっています。その広くなった部分には彫り上げられた小さな四つの玉が連なり、その先に玉が連続するような形で爪があります。この爪によりローズカットのダイアモンドが三つセットされています。

ローズカットのダイアモンドと小さな爪、彫り上げられたプラチナの玉、ミル打ちそれらの反射光が融合し、調和を生んでいます。

白いダイアモンドやプラチナを生かすように黒きオニキスがセットされていることがこの作品の特徴でしょう。オニキスは中心に向かって厚みがある構造になっており、丸みを帯びています。艶やかに磨き上げられています。黒いオニキスがあることにより、ペンダント全体が下地の生地や肌に対し、はっきりと浮かび上がり、通常の同じくらいのペンダントに比べ、存在感を感じさせてくれます。

その存在感はモノトーンのため、シックで落ち着いた雰囲気の物です。

側面からみると判るようにプラチナの部分は非常に薄く、側面のほとんどは金でできており、裏側も金が使われています。オニキスは枠で周囲から固定されているだけではなく、中央のミル留めされたダイアモンドの周囲のフレームはオニキスに穴を開け裏から金を固定していることが画像を見ていただいても判るかと思います。

オニキスの上にセットされたダイアモンドの裏側は閉じられていますが、周囲のフレームにセットされたダイアモンドの裏は丁寧にハンドカットされたオープンセットになっています。

チェーンはオリジナルのプラチナ製で、留め具もオリジナルの差し込み式の物が残っています。側面には模様が彫り込まれています。小さなストッパーも付いています。通常の引き輪の留め具をご希望の方には引き輪と輪を付ける加工も承ります。また、チェーンの長さもご希望に応じ短くすることも可能です。

オニキスを使用した作品はリング等では見られますが、ペンダントは少なく珍しいものです。アールデコ期のすっきりとした印象の使い易いペンダントです。