小さなロケットに付いた珍しい指輪。ペンダントとしても使えます。
フェイスに付いた小さなハートは開くことができるロケットになっています。開閉時には爪を差し込めるように小さな窪みもあり、開くのも簡単です。また閉じた際にはカチリという音と共にしっかりと閉まります。指輪をたくさん揺れ動かしても開くこともなく蝶番の状態も良好です。
ハートの表側にはハーフカットされた天然真珠がセッティングされており、クローバーの模様になっています。クローバーは「幸福」の花言葉があり、真珠は「純粋」ハートは「愛」を表します。純粋な愛の幸福を表現していることが解ります。
さらに、ロケットがつながるフェイスの部分にはラバーズノットと呼ばれる解けることのない愛の絆を表現したリングになっています。フェイスの裏面を見ても解るように二つの金の棒を職人が実際に編んでリングは作られています。
こうしたラバーズノットだけのリングは見られますが、ロケットが付いたものは珍しいです。
リングの部分にチェーンやリボンを通してペンダントとして使うのも楽しいかと思います。
金はローズゴールドと呼ばれる銅を多く含んだ金ですが、機械で測定しましたが誤差があるのではっきりとは言えませんが、恐らく9金だと思います。
ロケットの蝶番の作りや厚み、ロケットのレポゼワーク、ローカラットゴールの使用、ハーフカットパールの使用やセッティング、ラバーズノットのリングとしてのデザイン、それらを総合的に考えると20世紀初期に作られたものだと考えられます。
この時代すでに写真は流通していたので小さな写真を入れたか、ヘアーコンパートメントとして作られたかのどちらかだと思います。
はるか昔に作られた夢のある手の込んだ指輪です。
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